うさぎやハムスター、猫、小型犬など、可愛い小動物はどうしても「女性に人気」というイメージが強く、うさぎを飼っている男性の話はあまり聞くことがありません。ですが、近年ではそのようなイメージを越え「かわいいものが好きな男性」「うさぎが好きな男性」も着実に増えてきています。
では、うさぎを飼っているのはどんな男性なのか、うさぎを飼う男性の心理はどのようなものなのか、そもそもどんな人がうさぎを飼うのに向いているのか?などをこの記事で紹介していきたいと思います。
うさぎは男性にも人気
まずうさぎの特徴ですが、その魅力の一つにマンションやアパートでも飼育しやすいというものがあります。
中にはペット禁止のマンションやアパートでも、うさぎなら……と許可を出してくれる管理人さんもいるほどです。
基本的にケージで過ごし、飼い主の目が届いている時間だけ外で遊ぶうさぎなら、猫や犬のように壁を壊したり騒音を出すというイメージも少ないからです。
トイレのしつけを覚えた子であればシーツの上などで排泄をしますから、よほど放置しない限り「糞尿が匂う」というクレームも来ません。
さらに、犬のように毎日散歩に出ないと運動不足になってしまうという心配も少ないのがうさぎです。
このような利点から、「哺乳類のペットを飼いたい」という男性にも人気を集めているのがうさぎなのです。
特にお昼時は仕事で外出をしている独身の人にとって、夜行性でもあるうさぎはまさに求めていたペットと言えるのではないでしょうか。
またうさぎを飼う男性の心理として、「うさぎがいるとうさぎのためにも部屋を清潔に保てる」という理由や「実家で動物を世話していたから一人暮らしでも何かを世話していたい」というものがあります。
男女問わず、自分以外の何かに尽くすことで健康的な精神状態になれたり清潔な空間を保つ努力ができるという人は一定数いますので、そのような人にとっても健康に清潔な空間が欠かせないうさぎはうってつけの動物となっています。
さらに、もふもふした手触りとくりくりの瞳、愛らしい食事の姿を見せてくれるだけでなく、名前を覚えたりなついてくれればコミュニケーションを取ることもできるとても可愛らしい動物がうさぎです。
そんなたくさんの魅力を持ったうさぎは、性別も年齢も問わず男性だって好きになってしまう動物だと言えるでしょう。
うさぎを飼うのに向いている人
さきほど、うさぎは騒音問題もないし壁や床をあまり傷付けないし散歩も絶対必要と言うわけじゃないから飼いやすい、と書きました。
これらは間違っていませんが、だからと言ってうさぎの面倒が簡単というわけではありません。犬や猫より体格が小さい子が多いため、よりデリケートな世話が求められる面もあります。
まずうさぎは、こまめなブラッシングを必要とする生き物です。
というのも、猫のように毛玉を吐き出す習性がなく、食べてしまった毛は全て胃に溜まってしまうからです。
そのため、「毛球症」「うっ滞」と呼ばれる、消化不良が原因の病気を発症しやすいです。
人間もガスがお腹に溜まって張ってしまったりするとひどい腹痛に襲われたりしますが、うさぎでも同じ症状が出てしまい、ストレスで弱ってしまうことも珍しくありません。
このうっ滞や毛球症を避けるためにも、週に2~3度のブラッシングが必要になります。
特に換毛期が訪れる春と秋は念を入れてブラッシングしてあげましょう。
このまめなブラッシングが苦痛じゃない・まめにスキンシップを取りたいという人であれば男性でもうさぎを飼うのに向いている人です。
次に、好きな動物や愛しいペットにも厳しくできるかどうかが求められます。
と言うのも、うさぎは基本的に食欲旺盛でなんでも食べたがる子が多く、人間の食べているものにもよく興味を示すからです。
一部の生野菜や加工していない果物であれば少量与えても問題ありませんが、お菓子やお肉など人間用に加工された食品・うさぎが食べてはいけない食品はうさぎの健康のためにも与えてはいけません。
どれだけ欲しがっても、厳しい心を持って「与えない」という選択肢を持てる人がうさぎを飼うのに向いている人です。
また、栄養バランスを考えて食事を与えられるという人もうさぎを飼うのに向いています。
筋肉を付けることが趣味と言う人の場合、食生活にもこだわりがあるという人も多いのでうさぎを飼うのに向いているかもしれません。
うさぎを飼うのに向いていない人
逆に、うさぎを飼うのに向いていないのはどのような人でしょうか。
まず第一に、掃除が苦手と言う人はあまり向いていないかもしれません。
というのも、うさぎが運動不足にならないようにするため、定期的にケージから出して遊ばせることが必要になります。
その際、うさぎが走り回れるスペースを確保できないのであればうさぎは運動できません。
洋服などが散らかっている場合、うさぎが汚したりかじってしまったりする可能性もあります。
さらに間違って何か誤食してしまうと命にも関わってきます。
男性の中でも、「掃除などは付き合っている人にやってやってもらう」と自主的に行えないような人はうさぎを飼うのにあまり向いていないかもしれません。
次に、こまかな変化を見落としてしまう人もうさぎを飼うのに向いていない可能性があります。
うさぎは小さな動物ですから、体調不良のサインも非常に小さなものです。
「昨日と比べてフンの形や量が違う」「昨日は赤くなかった場所が少し赤い」というような小さな情報をきちんとキャッチできるかどうかが重要になります。
スキンシップが多いから注視しなくても分かるという場合もありますが、中にはスキンシップをあまり好まないうさぎもいますので、そのような子の場合は飼い主の観察力が重要となってきます。
変化をよく見落としてしまう、意識に引っかからず流してしまうというような人はうさぎより別の動物の方が向いているかもしれません。
うさぎを飼っている人ってどんな人?
「ペットを飼っている」「うさぎを飼っている」と言う情報は、「この人はどんな人なんだろう?」と考えるうえで大きな情報になってきます。
もちろん「うさぎを飼っている全ての人はこんな人」と言えるわけではありませんが、おおよそとしての傾向を掴むことならできるのではないでしょうか?
まず、うさぎを飼っている場合でも他にお世話している同居人がいるかどうかで状況は変わります。
うさぎの全てをお世話しているのか、同居人と半々でお世話をしているのか、同居人がお世話しているのを可愛がっているのか……というだけで、どんな人かという想定は異なってきます。
同居人がいようがいまいが全て一人でお世話している、一部でも責任を持ってお世話しているという場合、気になるのはうさぎの健康状態や年齢です。
長く生きているうさぎの場合は間違いなく飼い主が丁寧にうさぎのための環境を整え育ててあげているということなので、老化が始まる5歳以上の年齢のうさぎを飼っているという人の場合、飼っている動物のために時間や手間をしっかりかけられるという人の可能性が高いと言えるでしょう。
ただ、うさぎは生き物ですから、どれくらい愛情や手間を注いでいても、どうしようもないことで短命になってしまううさぎもいます。
「飼っているうさぎが短命らしいからこの人は手間などをかけていないのかも」と考えるのではなく、あくまで「飼っているうさぎが長寿と言うことはうさぎに手間をかけてあげているんだ」と考えてください。
どちらにせよ、うさぎはイメージ以上に繊細で健康を保たせながら飼うのが難しい動物です。
ですので、「うさぎを飼ってる」と言われたら、自分より小さな動物に手間暇かけて育ててあげられる人と判断してもいいかもしれません。
うさぎを飼っている人に対するデメリット
交際を考えている相手がうさぎを飼っている場合、うさぎを飼っていない人より人付き合いの条件が制限されてしまうという特徴があります。
人によってはそれがデメリットにはたらく場合もありますので、そのような例を紹介します。
まず第一に、自身がアレルギーを持っている場合です。
犬アレルギーや猫アレルギーだけでなく、うさぎの毛や唾液に反応してしまううさぎアレルギーもあります。
症状の重さによっては、相手の家に遊びに行くのはもちろん、その人の服についてしまった毛なども自身の体調不良に繋がってしまうので、そのような人の場合うさぎを飼ってる男性や女性と交際するのは難しいかもしれません。
次に、独身で飼ってる人の場合、うさぎの世話があるため突発的に夜遅くまで遊んだり食事ができないという点があります。
事前にスケジュールが決まっていればペットホテルに預けたりうさぎの食事の準備を事前にしたりとできますが、そうでない場合は世話が必要なうさぎのために自宅に戻る必要があります。
前日の時点で仕事後の食事に誘うなど計画的なアプローチが必要ですし、場合によってはうさぎを優先し誘いが断られるというケースもあり得ますので、もしかしたらデメリットに感じる人もいるかもしれません。
うさぎを飼う男性の心理
うさぎを飼う男性の心理ですが、結論から言うと「かわいいから」「動物が飼いたいから」「何かをお世話したいから」など、うさぎを飼う女性の心理とあまり変わりはありません。
現代では若い人を中心にかわいいものが好きな男性に違和感を抱く人も少ないですし、何より性別を問わず動物をしっかりお世話しているという人はそれだけで好感を抱くという人も多くいます。
身近でうさぎを飼ってる男性がいたとしても、深く気にする必要はないでしょう。
まとめ
うさぎを飼う男性がどのような人か、どのような人がうさぎを飼うのに向いているのかなどをまとめました。身近でうさぎを飼ってるという男性がいる人など、ぜひ参考にしてみてください。