うさぎの悩み

うさぎを旅行中に留守番させる方法!デメリットや注意点はあるの?

うさぎを旅行中に留守番させる方法!デメリットや注意点はあるの?

動物を飼っていると必ず問題になるのが、「旅行中家に残して大丈夫?」ということ。

特に一人暮らしだと出張や帰省、社員旅行や友達との旅行など、数日間家をあけなければならない時に、ペットを世話してくれる人が誰もいなくなってしまいます。

そのうえ一人暮らしでも飼いやすいことからウサギを飼っている人は多く、犬や猫よりか弱いイメージのあるウサギを何日も放っておいて良いのか、心配になる人は少なくないでしょう。

うさぎは一週間くらい留守番できる?

ウサギに限らず、基本的にペットを独りで留守番させるべきではありません。

万が一家で何か起こった時に彼ら自身が自分で対処できず怪我や病気のリスクを高めてしまうのは勿論、犬や猫など哺乳類のペットは飼い主に独り残されてしまうと寂しくてたまらず、精神的な負担も大きくなります。旅行から帰ったらペットの性格が変わっていた・・・なんてことも。

中でもウサギはデリケートでついさっきまで元気だったのに突然具合が悪くなる、ということも珍しくありません。

「餌さえあれば大丈夫だろう」と何日も放っておいて、帰ってきたら最悪死んでしまっていた・・・なんてことになったらどれだけ後悔してもしきれません。

とは言え、できるだけ旅行を控えるようにしていても、どうしても家を数日間無人にしなければならないことはあるでしょう。

ではウサギに留守番は無理かというと、ある程度の条件が整っているなら不可能ではありません。

まず、ウサギが生後7ヶ月以上5歳未満の元気な大人である場合。

生後7ヶ月未満の子ウサギは、ちょっとしたことで驚いてショック死してしまうことがあります。

例えば救急車や消防車が通る、近くで雷が落ちるなどの大きな音が鳴っただけでパニックになり、例えショック死とまでいかなくても暴れてそれが元で大けがをしてしまう危険性があります。

高齢のウサギも体が弱っているので、やはり不測の事態で重篤な状態に陥ってしまうリスクを考えると、たとえ一晩でも放っておくのは危険でしょう。

勿論5歳未満の大人であっても体調が良くない子は独りにさせるべきではありません。

また、家に来て間もない子も留守番にはむいていません。子ウサギでなくても、例えば既に大人になったウサギをペットショップから安く購入したり友達からもらったりすることもあるかもしれません。

このような場合に「大人ウサギなのだから大丈夫だろう」と安心して家で独りにさせてしまうと、慣れない環境にいるためにちょっとしたことでパニックになり怪我をしてしまう危険性があります。例え大人でも家に来て間もない子は子ウサギと同じと考えてください。

更に言えば、元気な大人ウサギで家にも慣れていたとしても、留守番させると危険な子もいます。

特にケージの中を思いっきり走り回るような活発すぎる子は、留守中に大暴れしてケージやトイレなどにぶつかり怪我や脳震盪を起こすかもしれません。

例え元気で問題のない大人のウサギでも、留守番の限界は2~3日と考えておきましょう。

餌や水を十分に用意しておいたつもりでも、牧草入れをひっくり返してしまうなど何らかのトラブルで食べられなくなる・飲めなくなる可能性は十分にあり、そのようなトラブルでも何とか生き延びられるのは2~3日が限度だからです。

またトイレを放置できるのも2~3日が限度、それ以上になると衛生面で問題が起こったり臭いのせいでウサギがストレスを溜めたり他の場所で排泄するようになるかもしれません。

旅行中のうさぎのエサは?

ウサギに留守番させることにしたのなら、まずは留守番できる環境を整えてあげましょう。

特に夏場は要注意。ウサギは多少の空腹では死なないけれど、猛暑による熱中症や脱水症状は命取りになると言われるほど暑さに弱い生き物です。

天然の毛皮を身にまとっている上、元々穴を掘って地中で暮らしていたアナウサギを先祖に持つ動物ですから、夏場もひんやりと涼しい場所で過ごすことにしか慣れていないのです。

勿論発汗能力も備わっていませんから、体温調節もできず夏は体温が下がりにくくなってしまいます。

従って夏場に留守番させるなら、飼い主がいない間も適温を維持できるよう工夫する必要があります。

ウサギにとって快適な温度は18~25℃と言われており、特に病気の時などは23℃に保ってあげると良いとされていることからすれば、エアコンで室内温度を23℃に調節できるよう設定するのがベストです。

しかしもしそれが難しいのであれば、ケージを日光の当たらない涼しい場所に置き、ウサギ用のクールマットなど暑さ対策になるものを置いてあげるようにしましょう。

一方、ウサギは夏に比べれば冬の寒さは得意な方ですが、激しい気温の変化に対応するのが苦手なのでやはり冬も一定気温に保ってあげる必要があります。

特に家に人がいるのといないのとではそれだけで室温は変わりますし、暖かい空気は上へ上がるため飼い主には適温でもウサギにとっては寒いということもあります。

このため出かける前にウサギと同じ高さでエアコンを操作し、適温かどうか確認しましょう。

暖房器具にはスタンド型のヒーターなどもありますが、留守中ウサギが倒してしまい火事になる危険もありますから、使用するならエアコンがお勧めです。

冬場なら20℃くらいに設定すると良いでしょう。またエアコン使用しない場合でも、ケージカバーを被せたりウサギ用のヒーターを用意したりして寒さ対策をしてあげてください。

次に重要なのは、餌と水の確保。多すぎるくらい用意しておくのが基本で、餌となる牧草は「普段食べている1日分の量×旅行の日数分+1~2日分」くらい必要と考えておきましょう。

ウサギの主食は牧草なので夏場に放置していても傷む心配はありませんが、普段からおやつに生野菜もあげているという場合には要注意。

旅行中だけおやつは我慢してもらうか、傷みにくいペレットフードを用意してあげましょう。水も同様に十分な量が必要で、予備のボトルも用意しておくと安心です。

またしっかり準備したつもりでも、留守中にウサギが餌箱をひっくり返してすのこや金網の下にこぼれ落ちてしまったり、給水ボトルが外れてしまったり破損してしまったりして、餌が食べられない・水が飲めない状態になってしまうこともあります。

こういったトラブルも予期して、給水ボトルや餌箱をしっかり固定する、複数違った場所に設置する、給水ボトルが壊れかけていないかしっかりチェックするなどの対策も怠らないようにしてください。

また給水ボトルなどは旅行の前から設置しておき、片方が使えなくなってももう片方から水が飲めることを覚えさせると良いでしょう。

留守中は掃除もできないので、ケージ内を清潔に保つ工夫、つまりはトイレ対策も必要です。

前述の通りトイレの汚れを我慢できるのも2~3日が限度ですが、その「2~3日」もきちんと汚れ対策をしていればの話。

例えばトイレ砂を使用しているのであれば糞で溢れないようトイレ砂を少し少なめにするか、トイレシーツを使用することでかなりマシになりますし、床面がすのこや金網タイプになっているケージを使用すればおしっこや糞が下に落ちてくれるので、例えトイレ以外のところで用を足してもウサギが汚れずに済みます。

排泄物で足や体が汚れるとストレスになるだけでなく、そこから病気になる危険性もあるため、トイレが汚れるのは避けられないとしても少なくともウサギの居住空間であるケージだけは、できるだけ清潔に保てるようにしましょう。

うさぎを預けるときの注意点は?

ウサギは居住環境が変わると大きなストレスを感じるため、旅行する場合は人に預けるよりお家で一人お留守番させておく方が良いのですが、前述のようにウサギが子供やお年寄りであったり3日以上の長期であったりと独りで放っておくのが危険な場合には、どこかへ預けるしかありません。

実家や友達に預けるという方法もありますが、注意したいのは預ける相手がウサギの飼育に慣れているかどうかということ。

ウサギの飼育経験者なら安心ですが、ウサギを飼ったことがないという人は扱いを間違えて怪我をさせたりストレスを溜めさせてしまうかもしれませんし、病気になった場合すぐに病院へ連れていかなければ死んでしまうかもしれません。

そのようなトラブルになれば責任問題になりますから預かる方も負担ですし、預ける方も結局心配で旅行どころではなくなってしまいます。

従って善意から預かってくれるという人がいたとしても、また動物が大好きで可愛がってあげる!という人であったとしても、ウサギの飼育に慣れていない人には預けないようにしましょう。

ではウサギを家においておけない、だけどウサギの飼育に慣れている知り合いもいない・・・という場合にはどうしたら良いのかというと、うさぎにも対応しているペットホテルや動物病院が兼業しているホテルに預けるという方法があります。

特にウサギ専用ペットホテルやウサギ専門店が兼業しているホテルはウサギの生態に合った対応をしてくれるので安心です。

特に生活環境が変わるとストレスで食欲がなくなったり便秘がちになったりする子もいますから、ウサギに詳しいところ、あるいは動物病院が併設されているところなら安心です。

ホテルには食事やトイレなど基本的な設備が整っていますが、できるだけ環境の変化を感じさせないためにいつも使っている食器やおもちゃ、普段食べている牧草やおやつも一緒に預けましょう。

また普段の様子を伝えておくと、体調の変化があった時に気づいてもらいやすくなります。

普段どれくらいの量食べるのか、便の量はどれくらいか、大人しいか活発か、などといった情報です。

沢山ウサギを預かっている施設なら、忘れないようメモしたものを渡しておくと良いでしょう。

長期間預ける予定があるなら、何度か1晩2晩泊らせて様子を見るのもお勧めです。

まとめ

ウサギは犬や猫と比べると比較的飼い主さんがいなくても平気な動物ですが、野生ではなく飼われている以上世話をしてくれる人がどうしても必要です。

その上骨が弱いため骨折しやすく、高温多湿にも弱い生き物ですから、長期間放っておくとどんなハプニングによって寿命を縮めてしまうか分かりません。

ウサギにお留守番してもらう時には、十分過ぎるほど注意してあげてくださいね。