見ているだけでもとっても可愛いうさぎのイタズラは、少々のコトなら大目に見ることができます。
しかし、その内容が排泄と関係するとなると話は別。
掃除をすることが大変ですし、何よりもウサギのオシッコは臭いがきついので、掃除してもなかなか臭いが取れないという事態にもなりかねません。
排泄関連のいたずらを防止するためには、どんな対策をするのが効果的なのでしょうか?
網が外れると大変!
うさぎのトイレは、ペットショップなどで購入することができます。
しかしたくさんの種類があるので、自宅のウサギにはどのタイプが良いのか迷ってしまう人は少なくないでしょう。
形で言えば、三角コーナーのようにケージのコーナーに置けるものがあったり、四角いタイプもあります。
素材で言えば、ズッシリ重たい陶器製もあればプレスチック性などもあります。
床置きするタイプや、ケージに設置できる固定タイプもあるので、実際にいくつか買って使ってみたうえで、本人が気にいるタイプを見つけたという飼い主も多いのではないでしょうか。
ウサギのトイレの構造は、本人が乗る部分はスノコのような網状になっていて、その下に砂とかシートを置いて排せつ物をキャッチしたりニオイを軽減するという仕組みになっているのが一般的です。
このスノコのような網状のものは、掃除のために取り外しができるタイプが多いのですが、そうするとウサギがイタズラをして網を持ち上げて外すというトラブルが起こる可能性があります。
スノコを外せば、そこにはオシッコやうんちが入っているわけですから、衛生的ではありませんし、もしもその砂を掘ろうとしたら、もうケージの中は大変なことになってしまいます。
現在ペットとして飼われているウサギの多くは、アナウサギを先祖としています。
そのため、穴を掘るという習性があるのです。自宅の中には掘ることができる土などはありませんが、カーペットやソファなどを掘ろうとして傷がついたりすることはありますし、排せつ物が乗っている砂でも、ウサギ本人にとっては穴掘りができそうな場所なのかもしれません。
スノコを持ち上げたり外してしまうのは、オシッコやうんちと遊ぼうとしているからではなく、穴を掘りたいというウサギの習性によるものです。
そのため、トレーニングなどによって防止することは難しいでしょう。
対策方法としては、ウサギをしつけるのではなく、持ち上げようとしても持ち上げることができないスノコ、外そうとしても外れないスノコやトイレを設置してあげるのが賢明です。
こんな商品がおすすめ
うさぎがスノコを持ち上げて外してしまうのが嫌なら、スノコを固定してあげれば問題を解決することはできます。
例えば、スノコやトイレをケージに縛ってしまえば、イタズラを防止するという目的を果たすことはできるでしょう。
しかし、ケージに固定してしまうと、今度はお掃除をするたびに面倒な作業が必要となってしまいます。
お掃除が面倒になると時間がかかりますし、忙しい人だとお掃除の頻度が少なくなってしまうかもしれません。
そうすると、自宅の中がウサギの排せつ物のニオイで臭くなってしまい、別の問題が発生することになるでしょう。
そうならないためには、どんなトイレをケージの中に設置するのかという点を工夫することが必要です。
ペットショップで販売されているトイレ商品の中から、イタズラを防止すると同時にお手入れも簡単にできそうな商品を選ぶためには、どんな点を抑えた商品選びが必要なのでしょうか?
まず、形は三角形と四角形がありますが、その子によって好みが異なります。
三角形はケージのコーナー部分におけるので、場所を取らないというメリットがあり、小さめのケージにはピッタリです。
しかし、そこで排泄をするウサギにとっては、狭いので落ち着けないというデメリットもあります。
一方、四角形のものは、コーナーに置くこともできますが、コーナーでなくても問題ありません。
また、大きさは多種多様なので、ウサギの体の大きさに合わせて選べるという点が人気となっています。
デメリットは、場所を取るという点です。狭いケージの中に置くと、ケージの中に占めるトイレの割合が大きくなってしまいます。その辺のバランスが難しいかもしれません。
三角形では狭いけれど長方形では大きすぎるという場合には、正方形をコーナーに置くという方法がおすすめです。
この方法なら、三角形タイプよりはスペースを確保できますし、長方形ほど場所を取らないので、ウサギは落ち着いて排泄できることでしょう。
落ち着いて排泄ができれば、悪さをする頻度も少なくなるかもしれません。
商品選びでは、深さも大きなポイントです。
浅いものだとウサギが乗りやすいというメリットがあるので、体が小さな子にとっては使いやすいというメリットがあります。
しかし深いものは、オシッコやうんちなどの排せつ物がウサギの足につかないので、衛生的な状態を保ちやすいというメリットがあります。
ただし、深くなるとウサギはジャンプして乗らなければいけないので、体の大きさとのバランスを考えることが必要です。
素材選びも大切なポイントです。
イタズラを防止するという点では、ウサギのチカラではひっくり返すことが難しい陶器製がおすすめです。
プラスチック製のものは、軽量ですしリーズナブルに購入できるというメリットはあるものの、ウサギがイタズラしやすいというデメリットがあるので注意しなければいけません。
もしもプラスチック製が良いなら、床置きタイプではなくてケージに固定できるようなタイプのものを選ぶのが良いでしょう。
スノコの網目がどのぐらいの大きさなのかという点も、商品選びでは重要なポイントとなります。
網目が小さなものは、ウサギにとっては足が落ちないので乗りやすいというメリットがありますが、ウンチが網目から落ちずに網の上に残ってしまう確率が高くなります。
一方、網目の大きさが大きなものだと、ウンチが網に残ってしまうリスクを軽減できる一方で、体がちいさなウサギだと、足が網目から落ちるので極めて不快になってしまうこともあります。
ちなみに、市販されているスノコの網目は、最大手1.4センチ程度あります。
うさぎのイタズラの中でも特に多いのは、スノコを持ち上げて外してしまうというものです。
いくらトイレの素材が陶器でも、スノコは陶器ではないので、ウサギのチカラでも持ち上げることができるわけです。
床置きしている場合には特に、スノコだけをどこかに固定しようとしても難しいので困ります。
スノコを持ち上げることが大好きな子のイタズラ防止におすすめなのが、スノコが一体型となっているシステムトイレです。
通常タイプのものは、お掃除する時にはスノコを取り外して中をきれいにするというメカニズムとなっていますが、システムタイプの場合にはスノコが一体化しているので取り外すことはできません。
その代わり、下の部分に排せつ物をキャッチするトレーがついていて、お掃除する際にはこのトレーを取り外すという仕組みになります。
だから、ウサギにとってはいくら頑張ってもスノコを持ち上げたり外したりすることができません。
しかも、ケージに固定できるタイプのものを選べば、排泄系のイタズラを完全に防止することができます。
商品の中には、ウサギにプライバシーを与えることができるような、壁付きのものがたくさんあります。
ウサギも私たちと同じように、やはり排泄の際には落ち着いた環境の方が安心して排泄ができるものです。
壁がついているのはそのためなのですが、もしもなかなかトイレトレーニングができないという子がいたら、それはもしかしたらプライバシーが十分ではないためにウサギが落ち着けないことが理由なのかもしれません。
ぜひプライバシー保護タイプを試してみてください。
素材をウサギが噛んでしまうことはない?
うさぎのイタズラに困っている飼い主の中には、陶器製のものを床置きするとスノコを持ち上げてひっくり返してしまい、樹脂製やプラスチック製のものをケージに固定すれば、素材を噛んでしまうので、ウィン・ウィンになることがないと悩んでいる人がいるかもしれません。
確かに、ケージに固定するタイプのものはプラスチック製や樹脂製なので、モノを齧りたくて仕方ない子にとっては、絶好の齧れる素材かもしれません。
陶器製やセラミック製など、ウサギの強靭な歯でも噛むことができない素材でケージに固定できるタイプが販売されていれば最強でしょう。
実際にはケージに固定する場合には重量を考えなければいけないため、実現することは難しいのかもしれません。
しかし、もしかしたら今後はそうしたいたずらにも対応しているタイプが市場に登場するかもしれませんから、こうご期待です。
また、悪さをすることが大好きだというやんちゃな子には、穴掘りができてしまう砂よりもシートを使ったほうが良いかもしれません。
砂もシートも衛生的な理由で使うものなので、砂の方がウサギに相応しいということはありません。
シートなら、排泄をすればすぐに分かるので交換できますし、万が一悪さをしたとしても、清潔なシートを掘る程度なら飼い主がイライラすることはなくなるでしょう。
それに、砂のように「清潔だと思ったらそうではなかった」という事態も避けることができます。
まとめ
うさぎのいたずらを防止するためには、どんなタイプのトイレを設置するのかという点を見直すことが有効です。
広さ重視の長方形や効率的な三角形や正方形など、形で選ぶだけでなく、スノコが取り外せるかどうか、ウサギが持ち上げてひっくり返せない陶器製を選ぶなど、工夫することで簡単に予防することも可能です。
また、ケージに取り付けるタイプの中にはスノコが取り外しできない一体型もあるので、いたずら防止におすすめです。