大阪や京都、奈良など情緒あふれる町も多いのが関西圏という地域です。
少し都心部を離れれば緑豊かな場所も多いのですが、飼っている愛兎を遊ばせられる戸外と言うと、そう多くはありません。
うさぎは怖がりで骨も弱く、被捕食動物なので犬や猫に出会うだけでパニックになり事故に繋がることも多くあります。
それらを考慮すると、やはり安全のためうさぎ専用に用意されたうさぎランを利用するのが一番です。
とは言えドッグランとは違いまだまだうさぎランの数は全国的にも少なく、中でも関西圏は特に「探してもなかなか見つからない!」と言われています。
ここではそんな関西で利用できる、知る人ぞ知るうさぎランをご紹介していきます。「近場なのに知らなかった!」と驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。
うさぎ専門店に併設のラビットラン
・RABBIT BERRY(ラビットベリー)
(滋賀県大津市南小松1019)
関西の中でも湖と山のコラボレーションが美しい、滋賀県大津市。この自然豊かな環境で愛情いっぱいに育てられたうさぎたちを販売しているのが「ラビットベリー」です。
「ベリー」と名が付いている通りお店は「近江舞子いちご園」内にありますが、園がお休みの日でも自宅横のラビトリーで営業しています。
ネザーランドドワーフやホーランドロップ、ライオンヘッドなどの人気純血種が血統書付きで販売されている他、爪切り等のケアや牧草・おやつ・可愛いハーネスなどの飼育グッズも販売しています。
お店で購入した子の場合、爪切りや飼育相談は無料などと様々な特典が付きますが、勿論以前から飼育している愛兎を遊びに連れてくるのもOKです。
ウッドデッキ内のサークルやお店の横に併設されているラビットランで遊ばせることができます。
ラビットランもフェンスで一部屋一部屋囲われていてうさぎが脱走する心配もうさぎ同士でトラブルを起こす心配はありませんが、万が一のことを考えて飼い主さんは愛兎から目を離さないようにしましょう。
店内は勿論、店の周りやクローバー畑ではリードを付けてうさんぽさせてください。
ラビットベリーのラビットラン使用料は、30分につき600円。
平日の使用に関しては予約が必要です。また日曜日に爪切りなどのケアで来店した場合は1回15分100円で遊ばせてもらえるという特典付きです。
ただし日曜日は3部屋中1部屋のみの貸し出しとなります。またうさぎは夏の高温多湿に弱いため、真夏の7~8月には使用できません。
6月や9月の比較的涼しい日なら利用することができます。このように夏季(6~9月)に関しては、ラビットランの使用可能日や予約の要不要、営業時間などが変則的になるため、来店前にあらかじめ確認をとっておく方が良いでしょう。
またラビットベリーではうさぎを預けることのできるうさぎ専用ペットホテルも営業しており、自宅横のラビトリーで1泊2日1500円でうさぎさんを「お泊り」させることができます。
これには爪切りなどのケア料金も含まれているため、かなりお得です。普段から愛兎をラビットベリーで遊ばせてあげて、いざ旅行などで預かってもらう必要があるときには慣れているこちらのホテルに泊まらせてあげる、というのも良い方法かもしれません。
うさぎ専門店 うさぎ星
(大阪市東淀川区豊里7丁目28-11)
関西のうさぎ専門店としてはトップクラスの大きさを誇るのが「うさぎ星」です。大阪市内という立地条件のため店舗を広くとろうとするとどうしても駅から少し離れた場所になってしまうのですが、その分駐車スペースも完備しているため来店しやすくなっています。
1階部分はうさぎの販売を始め飼育に関係する様々なアイテムが所狭しと並んでいます。ケージからハーネス、食器、フードにおやつ、サプリメント等のほか、ここでしか売っていないオリジナル商品もあり、お買い物だけなら来店以外にネット販売サイトで購入する方法もあります。
1階の片隅にはうさぎさん撮影ブースも設けられており、季節に合わせたデコレーションを背景に愛兎の可愛らしいショットを好きなだけ撮ることができます。
さらに愛兎の可愛らしい様子をたくさん撮影したい場合、2階のロンバールームがお勧めです。このロンバールームこそ、「うさぎ星」が神戸から大阪へ移転するにあたって最も力を入れたスペースとされているんです。
おもちゃやトンネルなどを沢山用意しうさぎたちが思いっきり遊べる室内うさぎランに仕上がっています。見た目にも楽しそうな、まさにうさぎの遊園地です。このロンバールームのコンセプトは「飼い主とうさぎが一緒に楽しめる『癒しの空間』を提供すること」で、このため飼い主さんたちものんびりリラックスできるようフリードリンク等も用意されています。
愛兎が楽しそうに遊んでいる様子を何枚でも撮影する人、お友達同士で来店しうさぎたちを遊ばせている間おしゃべりに興じる人、うさぎを遊ばせながらゆっくり読書を楽しむ人など、飼い主さんの楽しみ方もそれぞれです。
ロンバールームの利用は、フリードリンク込みで1回30分で600円となっています。曜日や時間帯によっては混むこともあるので、あらかじめ予約を入れておくと良いようです。
うさぎランのあるウサギ専門店+ウサギカフェ
Ashiya月兎・ぷらす
(兵庫県神戸市東灘区住吉宮町2-15-16)
兵庫県神戸市でうさぎの専門店として長く営業してきた「Ashiya月兎・ぷらす」が、移転に伴いカフェとふれあい空間を新設しました。
1階にあるオーガニックカフェのみの利用も可能ですが、連れてきた愛兎を遊ばせたい、あるいはお店のかわいいうさぎさんたちと遊びたい時には2階にあるふれあいコーナーを利用できる「お試しコース(平日30分600円・土日祝日30分800円)」か「ふれあいコース(平日60分1100円・土日祝日60分1500円)」、あるいはカフェを利用しない「お急ぎコース(平日30分1100円・土日祝日30分1500円)」の中から好きなコースを選ぶことができます。
「お試しコース」と「ふれあいコース」の場合はカフェでゆっくりしてからうさぎさんと遊んでも、うさぎさんと思いっきり遊んだ後にカフェでゆっくりしても、どちらでもOKです。
「もっと遊びたい!」という時には平日で600円/30分、土日祝日で800円/30分の追加料金で時間を延長することもできます。
勿論うさぎ同伴ならカフェでも一緒にゆっくり過ごせます。
同伴の場合はケンカやマウンティングなどのアクシデント防止のためにお店のうさぎさんと遊ぶことはできませんが、連れてきたうさぎ1オーダーにつき爪切りやブラッシングなどのケア1点が無料で付いてくるというサービスもあります。
普段自宅でばかり部屋んぽさせているので、たまには違った雰囲気で遊ばせてあげたい!という人は是非愛兎さんを連れて行ってあげましょう。ドリンクや料理メニューも充実しているので、うさぎ雑貨に囲まれた店内で愛兎とまったりランチやカフェをするのも良いでしょう。
うさぎカフェに併設のラビットラン
うさぎカフェ
(大阪市北区中崎西4-2-14)
大阪下町の古い民家を利用してできたこのカフェは、それだけでも一見の価値アリといえる内装をしています。
引き戸になっている玄関を開けると畳敷きのお座敷があり、靴を脱いで入ります。ちゃぶ台や座布団、座椅子があって足を伸ばしてゆっくりしていると、おばあちゃんの家に遊びに来たみたいでカフェにいることを忘れそうな雰囲気を味わえます。
お店の内装は殆ど元々の古民家のままだそうで、古き良き昭和の空気を感じられます。こんな昭和レトロな雰囲気の中、味わえるのはなんと本格英国カフェ。
特にうさぎのクッキーと数種類のベリーがトッピングされた「バニーパフェセット」や、お皿にチョコレートソースでウサギの絵が描かれたふわふわの「シフォンケーキセット」は「インスタ映え抜群!」と人気を呼んでいます。
そしてこのうさぎカフェ最大の魅力は、何と言ってもその名の通りうさぎとまったり過ごせる時間にあります。
お店にも本物のうさぎさんがいてお出迎えしてくれますが、他にも周囲を見渡せば作家さんオリジナルのうさぎグッズの販売やうさぎ雑誌などうさぎに関係したアイテムが沢山並んでいて、うさぎ好きにはたまらない品ぞろえとなっています。
うさぎ同伴も可能なので、他のお客さんが連れてきたうさぎさんを見せてもらったり、うさぎ好き同士でうさぎトークを楽しむこともできます。
さらに、同伴のうさぎさんは専用サークルで遊ばせてあげることもできます。
また毎月11日は「ラビット感謝デー」として一部屋丸々牧草を敷き詰めたラビットランを用意してくれます。
お店の庭をうさぎランとして提供しているところは珍しくありませんが、室内に牧草を敷き詰めてうさぎランを作ってしまうというのはこの店のオリジナルアイデアとなっています。
大阪で愛兎をのびのびと遊ばせることのできるうさぎランは少ないので、このラビット感謝デーには必ず来店する、というお客さんも少なくありません。勿論うさぎランの利用料金は無料で、必要な費用はカフェメニューの金額ということになります。
注文するメニューによって異なりますが、およそ1000~1500円ほど見積もっておけば美味しい料理を堪能しつつ愛兎を思いっきり遊ばせてあげることができます。
まとめ
以上、関西圏にあるうさぎランを幾つかご紹介しました。ドッグランとは違いまだまだうさぎランの数は全国的にも少なく、中でも関西圏は特に「探してもなかなか見つからない!」と言われていますから、貴重なうさぎランはいつも愛兎家たちでにぎわっています。ウサギの中には大勢が集まっているとびっくりしてしまう子もいるので、少しずつ慣れさせてあげるようにすると良いかもしれません。
※記載料金は2019年現在