犬や猫に比べておっとりしているイメージの強いうさぎですが、飼っている人は既にご存知の通り意外にやんちゃで遊び好き!
そのため小さなケージでは思いっきり遊べずストレスを抱えてしまうこともあるのです。
それだと犬用のケージを使用すれば良いか、というとそれでは大き過ぎて居住空間の邪魔になりますし何より結構なお値段。
もっとリーズナブルにかつ愛兎が元気いっぱい遊べる空間を用意してあげたいなら、100均を利用して手作りしてみてはいかがでしょうか。
うさぎの遊び道具は100均で作れる?
やんちゃで遊び好きのうさぎには、一人でも楽しく遊べるおもちゃも用意してあげると良いですね。
うさぎの持つ習性を利用したおもちゃなら、喜んで遊んでくれるはず。
例えば次のようなおもちゃはうさぎのおもちゃとして人気があります。
かじるおもちゃ
げっ歯類に属するうさぎは、ハムスターなどと同じく一生歯が伸び続けるため、定期的に歯を削らなければ最終的に顎を突き破るほど伸びて大けがをすることになります。
そのためうさぎには「かじり木」が必要なのですが、これをおもちゃとして与えれば一石二鳥。
ケージの柵やテーブルの脚などをかじる代わりにおもちゃを齧って歯を整えることができるうえ、ストレス解消にもなります。
手近なところでは麻紐や木材の切れ端、藁ボールなどもオモチャになります。
一方、かじることでうさぎの健康に悪影響を与える素材もあるため、注意が必要。
例えば松脂などがでる松材や加工木材も避けた方が良いでしょう。
掘るおもちゃ
あまり知られていないかもしれませんが、「土を掘る」というのも実はうさぎが持つ習性の1つ。
これは巣穴を作るための本能で、例え立派なケージに住まわせてもらっていても、やっぱりホリホリしたくなってしまうのです。
そこでうさぎのそんな欲求を満足させる、「掘るオモチャ」を用意してあげましょう。
ペットショップなどでうさぎ用の掘るオモチャも販売されていますが、手作りでも簡単。
大きめのタライにウッドチップやシュレッダーにかけた紙屑を大量に入れてあげると、うさぎはその中に入って喜んで前足を使ってホリホリします。
潜るおもちゃ
前述の通りアナウサギの習性を残すうさぎは、掘って作った暗くて狭い巣穴に潜り込むことで安心感を得ます。
そこでお勧めなのは、潜って隠れたり、時には走り回って探検できたりもする、トンネルハウス。
これも市販品がたくさんあり、うさぎがかじっても大丈夫な木製の小屋や長さを変えたりカーブを作ったりもできるジャバラタイプのトンネルなどが売られていますが、リーズナブルに手に入れたいなら段ボールを使った手作りトンネルでも構いません。
うさぎが通れるくらいの大きさの段ボール箱を複数繋げれば立派なトンネルハウスになります。
広さに余裕があれば、段ボール箱をどんどん繋いで迷路のようにしても楽しいかもしれません。
ただし、素材が段ボールですので次々とかじっていって、最終的にはボロボロになってしまうでしょう。
破損レベルに応じて定期的に作り変えてあげる必要があります。
追いかけるおもちゃ
猫や犬のように狩りの本能があるわけではないのですが、元気なうさぎは追いかけながら思いっきり走れるおもちゃも大好きです。
100均でも買える小さなボールを入れてあげると、前足をボールで軽くけりながらその動きに合わせて走り回る子もいます。
飼い主さんも一緒に遊んであげられるなら、要らなくなった靴下に綿を詰めて丸く絞り、リード紐をつけて作った手作りおもちゃもおすすめ。
愛兎の動きに合わせて紐でボールを動かしてあげましょう。
またうさぎは元気に遊びまわる時間が必要なのですが、「犬や猫と違ってどれくらい・どの時間帯にどんな風に遊ばせてあげれば良いのか分からない!」という飼い主さんも少なくないでしょう。
基本的にうさぎは夜行性なのでできれば夜に遊ばせてあげる方がよいのですが、飼い主さんの生活パターンと合わないということも。
そんな場合は無理をせず、うさぎが起きているなら日中でも遊ばせてあげることができます。
ただしせっかくケージから出してもらっても遊ぶものがなかったり走り回れるスペースがなかったりするなら不完全燃焼。
最低でも30分~1時間、おもちゃをもらって、できれば飼い主さんと一緒にしっかり遊べる時間を作ってあげましょう。
うさぎ用品も100均で手作りできる?
ケージを手作りしたのなら、中にも手作りのインテリアを置いてあげたいですよね。
まずは愛兎がぐっすり眠れるベッド。
普通にペット用品として購入すると数千円しますが、100均を利用すれば200~300円で完成します。
使用するのはシートタイプの座布団とヘアゴムで、ヘアゴムはうさぎが噛んでも大丈夫なシンプルでしっかりとした素材のものを選びましょう。
作り方は簡単、シートタイプの座布団の四隅をヘアゴムでつまむように結んで薄皿のような形にするだけ。
この中にボア素材の布やふわふわのタオルを敷けば、快適なベッドになりますね。
続いてうさぎ用トイレも手作りしてしまいましょう。
こちらも100均の水切りカゴを使用します。
水切りカゴとは本来洗った食器の水を切るためにしばらく放置しておく、ザルとその受け皿となるトレーがセットにアイテムですね。
これにうさぎが乗ってトイレとして使用するわけですから、ザル部分は余計な凹凸のないできるだけ平坦なデザインになっている物を選びましょう。
この受けトレー側に、ペットのおしっこを吸収するペットシーツを敷きます。
この時シーツがトレーからはみ出ているとうさぎが噛みちぎって遊んだりするので、トレーの中に納まるように折りたたんで敷いてください。
この上にカゴを置いて完成。トイレをひっくり返すようならS字フックでケージに固定させましょう。
トイレ掃除の際にはシートを交換し、ザルとトレーの汚れたところはクリーナーを吹きかけて軽く拭いておけばOKです。
睡眠・排泄とくれば、最後は「食事」。
うさぎの餌箱も簡単に手作りできます。
用意するのは100均で買えるプラスチックの植木鉢と家具の引き出し用ノブ、そして工具としてドリルも必要です。
ドリルで植木鉢の側面に一か所穴を開け、ネジを通して引き出し用ノブを取付けましょう。このノブ部分をケージに引っ掛けて固定するわけです。
この時ある程度力を加えれば植木鉢が回転できるように調整しておくと、掃除の際に植木鉢を回転させて中身を捨てることができるので便利です。
うさぎのエサ=牧草ですから、餌箱を植木鉢にすると観葉植物のようで見た目にも可愛らしくなりますよ。
うさぎのケージとインテリアを100均で揃えよう!
「ケージというからにはやっぱりワイヤータイプだよね!」という人なら、某100均で「200円商品」として売られているワイヤーネットを組み合わせた手作りケージがお勧め。
高さ62cm×幅40cmのものを7~10枚ほど、結束バンドで繋げれば完成です。
勿論もう少し小さくしたければワイヤーネットを少なくすれば良いですし、逆に広くしたければ買い足せば良いでしょう。
ただし前述の通り高さは60cm強しかありませんから、うさぎが大きくなるとピョンとケージを飛び越えてしまいます。
この脱走を防ぐために屋根も設置しましょう。
屋根部分も同じワイヤーネットを組み合わせ、ケージ部分に蓋をするようにカラビナで繋ぎます。
屋根部分まで全て固定させてしまうと出し入れが大変ですから、屋根の一部分だけ開閉できるようにしておいてバネの強力な洗濯ばさみで留めておくと良いでしょう。
面倒なら屋根部分は大きめのタオルケットなどでケージを覆って大きめの洗濯ばさみで複数個所留めておくという方法もありますが、愛兎が遊んでいる姿が見えにくいですし、インテリアとしてもイマイチ。
やはりワイヤーネットで手作りする方がお勧めです。
ワイヤーよりカントリー調の雰囲気が出るのが、すのこを利用したケージ。
木材はフローリングなどにも良く合ってインテリアとしても申し分ないですし、お庭に設置しても雰囲気があります。
用意するのは押し入れ用のワイド幅のすのこ(75cm×75cm×2.5cm)と結束バンド。
すのこはホームセンターなど700円程度で売っていますし、結束バンドは100円ショップで購入できます。
すのこは作りたい大きさに合わせて枚数を調節しましょう。
大体4~5枚あればある程度広さのあるケージになります。
これを結束バンドで繋げるだけ。
すのこは高さがあるのでワイヤーネットのように蓋をしなくても良いのも良いところです。
DIY上級者なら、アクリル板を使用したケージもお勧め。
ショールームのように中を観察できますし、柵とは違い密閉されているので抜け毛や草なども外に飛び散りません。
ただし密閉されている分だけ空間を広く取ってあげる必要があります。
用意するのは高さ75cm×厚さ0.3cmのアクリル板とプラスチックボード。
蝶番で接続することができます。
こちらも高さがあるので天井を付ける必要はありません。
まとめ
うさぎを広いケージ内で遊ばせるなら心配ありませんが、ケージから出して室内で遊ばせるなら安全面にも注意が必要です。
うさぎは何でもかんでもかじってしまう習性がありますから、かじられると困るもの、あるいはかじらせるとうさぎに危険が及ぶものは排除しておかなければなりません。
特に危険なのは電気の配線。
これをかじってしまうと電化製品が壊れるだけでなく、うさぎが感電したり重金属の中毒になる危険があるため、遊ばせる空間に配線コードがあるならあらかじめ撤去しておくかカバーを付けてかじれないようにしておきましょう。
また、つるつると滑りやすいフローリングで遊ばせるのも事故の元。夢中で走り回っているとツルっと滑ってぶつかり怪我をする危険性があります。
これは前述の自作ケージを作る時にも言えること。
できれば床面は滑りやすい素材を避け、毛足の短い絨毯やマットを敷いてあげると良いでしょう。
(2019年現在)