全国には、たくさんのウサギ神社やウサギ寺があります。
どんな風にウサギとかかわりがあるのかはそれぞれ異なりますが、境内にはたくさんのウサギたちの像が奉られていたり、ご利益グッズもウサギをモチーフにしているなど、ウサギ好きにとってはぜひ時間を見つけて足を運びたくなるお宮や寺ばかりです。
その中には、パワースポットと呼ばれているものもあるので、足を運ぶことによってウサギの神からパワーを受け取ることができるかもしれません。
ここでは、全国各地にあるお宮や寺の中からいくつかご紹介しましょう。
目次
湯倉神社(北海道函館市)
北海道函館市にあるこのお宮には、本殿の前に「なで兎」があります。
石造りの神兎は鎮座していて、大きさ的にはそれほど大きいわけではないものの、圧倒的な迫力や存在感、そしてパワーを感じることができます。
石造りの神兎は細部にいたるまで細かくデザインされていて、ただの装飾ではなくて神をつかさどる存在として大切に取り扱われています。
全国各地にウサギ神社とかウサギ寺と呼ばれるものはたくさんありますが、ウサギを神として奉っているお宮はほとんどなく、この湯倉神社はそんな珍しいお宮の一つとなっています。
ウサギを神として奉っているという点では、本堂前に鎮座している撫で兎はとても格の高い神像だと言えるでしょう。
この撫で兎の由来は、神話である「因幡の白兎」まで遡ります。
過ちを犯して体に傷を負ってしまったウサギが、その後改心して大神様の慈悲を受けたことを伝える神像として、平成26年に設置されたものです。
なでウサギの神像を両手で撫でることによって神の御加護を受けることができるので、参拝したらぜひなで兎を撫でてみてください。
このお宮では、ウサギをモチーフにしたお守りや絵馬などもたくさん取り扱っています。飛躍お守りとして人気があります。
鵜戸神社(宮城県日南市)
宮城県日南市にあるこのお宮は、地元の人々からは「鵜戸さん」と呼ばれて親しまれているお宮です。
このお宮は、自然が作り上げた洞窟の中にあるのが特徴で、すぐそば日向灘があり、境内から美しい海を臨むことができます。
海の青さと朱色の門のコントラストはとても美しく、天気が良い日には、この絵的にも美しい光景を見るためにたくさんの参拝客が足を運ぶことでも知られています。
ここでは、境内でたくさんのウサギを見ることができます。
イメージとしては、稲荷神社に行くと境内のあちこちでキツネが奉られている姿を見るのと同じように、ウサギ神社の鵜戸神社では、ウサギが境内のあちこちに奉られているというわけです。
この神社では、ウサギは神の遣いとして崇め奉られています。
ウサギが大好き名人にとっては、境内のどこにウサギがいるのかなとチェックすることも楽しいですしウサギをモチーフにしたお守りなどが販売されているので、ご利益グッズとしておすすめです。
ここには安産の御利益があるので、ウサギが大好きな女性なら、ぜひ出産前にここの御宮のお守りをゲットして、出産に備えてはいかがでしょうか。
光兎神社(新潟県・関川村)
新潟県関川村にあるこのお宮では、境内のいたるところにたくさんのウサギの置物が置かれているのが特徴です。
境内の大きさはそれほど大きくはなく、華やかさもないため、参拝客はそれほど多くはないものの、お賽銭箱にウサギのモチーフがついていたり、植木鉢の中にもウサギの像が入っているなど、あちこちに可愛いウサギたちがいるので、見つけると癒される効果も期待できます。
ここの見所は、拝殿の中にあります。
お賽銭箱の後ろにある金箔が張られているウサギや、フクロウ(不苦労)を取り囲んでいるウサギの像や、ポケットからいろいろなモノを出すことで子供達からは神様として敬われているドラえもんを取り囲むウサギの像なども可愛いですし、拝殿内に奉られている餅つきの臼の中にも、なんとウサギの像が置かれています。
ちなみに、ここで頂ける御朱印にも、可愛いウサギが描かれているので必見です。
ちなみにこのお宮に祀られているウサギは、月の神様である月読見命と、月の使者であるウサギの神様と言われている光兎大権現と言われています。
うさぎ神社(山梨県・富士河口湖町)
山梨県富士河口湖町にあるこのお宮は、「カチカチ山のうさぎ神社」として親しまれています。
カチカチ山と言えばタヌキが有名ですが、山梨県が誇る百名山の一つとなる三つ峠へ足を運ぶ観光客や登山客の健康や安全を祈願するお宮として機能しているとともに、境内にはウサギの御神体が祀られていることでも知られています。
この境内は、ロケーションに大きな特長があります。
山のふもとに位置しているわけではなく、ロープウェイなどで天上山のカチカチ山展望台にあります。
山の上にありますが、登山をする必要はなく、ロープウェイで展望台まで行くことができるので、運動が苦手な人にもおすすめです。
山からの眺めは絶景で、境内にはカチカチ山の主役となるタヌキに加え、白兎の像も祀られています。
展望台には他にもデートスポットとして人気の見所がいくつかありますが、このお宮も小さいながらにかわいらしい見どころスポットとなっています。
ここでは、狛犬の代わりに狛兎が2体置かれていて、頭をなでると知恵を授かり、足をなでると健康な足という御利益があります。
調神社(埼玉県・浦和)
たくさんのウサギがパワーをくれるパワースポットとしても人気のこのお宮は、埼玉県の浦和市にあります。
月神の遣いだったウサギが守り神として祀られているため、境内のいたるところで兎を見かけることができます。
境内の入り口には、狛犬ならぬ狛兎が迎えてくれたり、手水や御朱印、社殿などいたるところにウサギがいるのです。
ウサギが大好き名人にとっては、神様の御利益を受け取れるだけでなく、かわいらしい兎たちで癒されるスポットとしても楽しめるのではないでしょうか。
境内で販売されている御朱印症やお守りなどにも、可愛いウサギが描かれています。
ここはJリーグのフィールドにも近いため、浦和レッズでプレーする選手たちもパワースポットとして足を運ぶことが多いのだそうです。
その理由は、調(つき)という名前から、勝負事におけるパワースポットとして人気があるからです。
スポーツなどの勝負はもちろん、賭け事などの勝負、そして受験などの勝負など、様々な勝負の際にはぜひここへ足を運びたいものです。
神田明神(東京都千代田区)
江戸三大祭の一つに、神田祭がありますが、神田祭の祭神は神田明神の大巳貴命であることに由来して、ここでは神話の「因幡の白兎」にちなんだウサギの彫刻が祀られています。
因幡の白兎では、ウサギの願いは最終的に聞き届けてもらうことができたわけですが、この故事にあやかって、大国様と深い縁があった兎を祈念する形として、お願い兎守というお守りが販売されています。
これは、短冊の形をしていて、短冊に願い事を書くことによって、大黒様が願いを聞いてくださるというものです。
ちなみに神田明神では、因幡の白兎の他にも、「ラブライブ」や「ご注文はうさぎですか?」、「FATE」や「まどかマギカ」などのアニメ作品とコラボした御朱印帳が販売されていることでもよく知られています。
その中でも「ご注文はうさぎですか?」に登場するたくさんの可愛いウサギたちは、お守りという形になってもとても可愛いので必見です。
太子堂八幡神社(東京都世田谷区三軒茶屋)
東京都の世田谷区にあるこのお宮は、限定御朱印として爆発的な人気があった「幸せウサギ」でよく知られています。
ウサギ寺というと、境内にウサギの像が祀られているものが多いのですが、ここではピータン君とハッチちゃんのカップルが、仲良く幸せに暮らしています。
このカップルにめでたく赤ちゃんが生まれたということで、限定御朱印が発売されたわけです。
境内の中に設置されている柵の中で飼育されているウサギの家族は、より自然に近い状態で生活しているのが特徴です。
ウサギは穴を掘ることが大好きな習性があり、ここの家族もまた、設置されている小屋の下に穴を掘り、そこがお気に入りスポットとなっています。
ただ、食事の時間になると出てくるので、もしもウサギの家族を見たい人は、食事の時間帯を狙って見に行けば、お目にかかれるチャンスは高いでしょう。
境内には、ウサギの神像が祀られているということはありません。
稲荷神社なのでキツネの像などはあるものの、ウサギの像は残念ながらここにはありません。
生きた可愛いウサギを見たい人におすすめのスポットと言えるでしょう。
明月院・あじさい寺(神奈川県鎌倉市)
神奈川県鎌倉市にある明月院・あじさい寺には、ウサギ像がいる一方で、本物の可愛いウサギも見ることができます。
明月院はあじさい寺としてよく知られているお寺で、明月という名前にちなんでウサギの石像なども置かれています。
ウサギ寺の中には、神話に由来してウサギを祀っている所が多いのですが、明月院・あじさい寺では「ウサギとカメ」の話に基づき、ウサギの石像とカメの石像を並べて置いているという特徴があります。
ウサギとカメの話では、意地悪で怠け者のウサギは悪者という扱いでしたが、明月院・あじさい寺では決してそういう位置付けではありません。
ウサギは月からの使者とか神の使者ということで、たくさんの石像が置かれているというわけです。
しかも、境内には宇宙を彷彿させるユニークな施設がある点も見逃せません。
ウサギの宇宙ステーションと呼ばれる施設はウサギを存分に楽しむことができるお茶所で、のんびりとお茶を飲みながら宇宙守りというお守りや短冊などを購入できます。
三輪神社(愛知県・名古屋)
愛知県名古屋市にあるこのお宮は、境内のいたるところに可愛いウサギが隠れているのが特徴です。
ウサギを祀っているお宮や寺の中には、ウサギの石像が置かれている所が多いのですが、このお宮ではそうした石造はもちろんのこと、石造以外にも草むらの中に探検をしている小さなウサギたちの像があったりして、見所満載です。
拝殿の目の前には、撫で兎の石像が置かれています。
これは、ナデナデすると運気が上昇すると言われている他、撫でた部分の痛みを取り除いてくれる御利益もあると言われています。
さらにまるで本物のように見えるウサギの像があったり、柱の陰や鳥居の陰からチラリとこちらを見ている像なども数多くあります。
石の色がそのままの像もあれば、本物のように色がつけられているものや、メルヘン調の色がついているものまで多種多様です。
ここでは、御朱印とかお守りなどにウサギが描かれていることはなく、モチーフには名古屋のアートなどが使われています。
そのため、ウサギを楽しむためには、境内に足を運んでウサギ探しをするのが良いでしょう。
菟足神社(愛知県豊川市)
愛知県豊川市にあるこのお宮は、686年に創立され、稲の豊作を願う「田祭り」や風の信仰する「風祭り」などが行われる国の重要文化財の一つとなっています。
それほど規模が大きな境内ではなく、全体的に地味な雰囲気があるものの、ウサギ好きな人にとっては、拝殿の中は要チェックです。
拝殿の前には2匹の大きな狛犬が置かれていて、拝殿内を見ることはできません。
しかし、一歩拝殿内に足を踏み入れると、大きな白いウサギの像が祀られています。
神輿に乗っている白兎は、神兎の中では国内最大ではないかと言われるほどの巨大な張り子で作られています。
この白兎は、もともとはそばにあった前芝明神から奉納されたなのですが、前芝明神では毎年、その年の干支にちなんだ神興を作っていることで知られています。
ウサギ年の際に作った張り子を、神興の後にこちらに奉納したということなのでしょう。
月うさぎの里・月うさぎ神社(石川県加賀市)
石川県加賀市にある月うさぎの里・月うさぎ神社には、毎日50羽以上のウサギが遊んでいます。
鑑賞するだけでもOKですが、触れ合うこともできるので、ウサギ好きにとってはぜひ時間を作って足を伸ばしたいスポットではないでしょうか。
ここでは、ウサギを抱っこできる抱っこタイムが平日なら2回、土日祝日なら3回開催されています。
この時間帯になると、ウサギが大好きなおやつやご飯を購入して与えることもできます。
この広場の中には拝殿があり、パワースポットとして人気があります。
祀られている神様は知恵と福徳をつかさどる神様で、全知全能の仏様がウサギ達を優しく見守ってくれています。
どんなパワーを授けてくれるのかという点ですが、月ウサギという名前に由来して、ツキを呼ぶことができるパワーをゲットできると言われています。
スポーツや賭け事、受験など、ツキが欲しいタイミングは人生の中ではたびたび訪れますから、ぜひここでパワーをたっぷり授かりたいものです。
高瀬神社(富山県南砺市)
富山県南砺市にあるこのお宮には、撫でウサギがいます。
自分が癒されたいなと感じている部分と同じウサギの部位をなでると、ご加護がもらえるという御利益があります。
このウサギは神話である「因幡の白兎」にちなんでいるもので、心や体を癒してくれると人気があり、境内の入り口で参拝客を迎えてくれるのが特徴です。
ウサギを祀っているお宮やお寺にはいろいろなタイプがありますが、ここは撫でウサギが置かれているので、癒されたい人はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
天部天皇の頃に創建されたという長い歴史を持つこのお宮には、福の神様と縁結びの神様がいると言われています。
ウサギはその神の遣いということで祀られていますが、境内に生きているウサギが飼われているとか、たくさんのウサギの形をした石像が置かれているということはありません。
三尾神社(滋賀県大津市)
滋賀県大津市にはたくさんのお宮がありますが、その中でもウサギ推しとして人気なのはこのお宮です。
境内に足を運ぶと、どのあたりがウサギ推しなのかが良く分かりますが、例えば手水舎も一般的には龍が多いのですが、ここではウサギが使われています。
いたずら防止のためなのか、手水舎のウサギは柵でおおわれているため、ウッカリしていると見落としてしまうかもしれません。
ウサギ好きの人なら、見落とすことなくシッカリとチェックしたいところです。
境内には、いたるところにウサギの石像や像が置かれています。
石造りで神秘的なデザインのものもあれば、色が塗られていてかわいらしいもの、親子のウサギなど、見どころは満載です。
また、拝殿にもウサギが祀られていて、こちらは夫婦のウサギが鎮座しています。
ここでは、安産や子授かり祈祷にご利益があることで知られていて、毎年たくさんの妊婦さんや子供が欲しい夫婦などが参拝に訪れています。
このお宮の御祭神は伊弉諾尊ですが、彼がつけていた腰帯の形が赤、白、黒で三つの尾を持っていて、それぞれが赤尾神、白尾神、黒尾神となってウサギの月、ウサギの日、ウサギの方から現れたことにちなんで、ウサギの守り神として崇められるようになったと伝えられています。
岡崎神社(京都府左京区天王町)
縁結びや子授けの御利益があることで知られている京都のこのお宮は、ウサギ尽くしのお宮として人気があります。
境内には、狛犬ならぬ狛兎がお出迎えしてくれますし、ウサギの行列や招きウサギなど、ウサギ好きにとっては一日中境内にいても飽きることがないほどかわいらしいウサギ達であふれています。
可愛いウサギを見ながら癒されるだけでなく、縁結びや子授かりの御利益もあるというのですから、人気が出ないはずはありません。
毎年、女性の参拝客を中心としてたくさんの人がここに足を運んでいます。
ここの見所は、なんといっても本殿の向かいに置かれている「ウサギの行列」です。
小さな白兎がスマイルしながらズラリと1列に並んで座っているのですから、近づいてみないわけにはいかないでしょう。
実は、このウサギの行列は、おみくじが入っている容器で、おみくじを引いた参拝客がウサギの体におみくじを入れて奉納できるという仕組みになっています。
境内の朱色とウサギの白のコントラストがとても美しく、写真撮影やSNSなどにも映えるスポットとしても人気があります。
その他にも、境内には大きな子授けウサギの像が置かれていて、ウサギのお腹に水をかけてさすりながら祈ると、安産や子宝に恵まれると言われています。
大神神社(奈良県・三輪)
奈良県の三輪にあるこのお宮は、日本に数多く存在しているお宮の中でも、最も歴史が長い日本最古の一つと言われています。
古代の信仰の形が現在まで残っている貴重な文化財となっていて、パワースポットとしても人気が高いです。
ここにはたくさんの神様が宿っていて、酒造りや商売繁盛、芸能や学業向上など、複数の御利益があります。
そして、その一つが縁結びの御利益で、その御利益に大きくかかわっているのがウサギなのです。
拝殿を超えて境内の奥まで足を運ぶと、運命の赤い糸のゆかりの場所とも言われている夫婦岩を拝むことができます。
運命の赤い糸は古事記に記載されているという長い歴史を持ちますがその当時から神の遣いとして祀られてきたのがウサギだったのです。
当時では、ウサギは神と深い縁のある干支と言われていて、現在でも境内では毎月、卯の日には神事が行われています。
その他にも、拝殿にはなで兎が置かれていたり、お守りなどにも可愛いウサギが描かれていたりするなど、ウサギ好きにとっては一度足を運んでみたいスポットと言えそうです。
若宮住吉神社(大阪府・若竹町)
大阪府若竹町にあるこのお宮は、信仰の聖地と呼ばれる立地にあり、平清盛が創祀したという起源があります。
ここでは開運招福や厄除守護、そしてツキを呼び込む御利益があり、そのツキを呼び込む御利益に、月からの使者であるウサギが用いられています。古代では、月には神が住んでいると考えられていて、かぐや姫などに代表される神話にも月が良く使われています。
月からの使者ということは神の御遣いということでもあるため、ウサギが祀られているということになるのです。
ここでは、ウサギにちなんだ絵馬やお守りなどが多く販売されています。
そうした神事グッズの魅力は、どれも色が白とピンクでとても可愛いという点です。
ウサギを祀っている寺などは全国にたくさんありますし、お守りにウサギが描かれているものもたくさんあります。
しかし、白とピンクという可愛いカラーコーディネートとなっているのは、若宮住吉ぐらいではないでしょうか。
ここでは、子宝や安産、縁結びなどに関する祈祷も行っているため、女子の参拝客やカップルで足を運ぶ人もたくさんいます。
住吉大社(大阪府・住吉)
大阪府の住吉にある住吉大社は、地元の人にとっては憩いの場として愛され、全国から多くの参拝客が足を運ぶ、規模が大きな大社です。
日本全国に数多くある大社の中でも歴史が古く、創建は神功皇后の時代にまで遡ると言われているほど。
摂生11年にご鎮座なので、すでに1800年以上の歴史を持つ大社なのです。
住吉大社はウサギとゆかりがありますが、その由来は、ご鎮座が兔歳卯月卯日でウサギと深い結びつきがある、ということにちなんでいます。
ウサギは神の遣いとされているため、境内では至る所でウサギの石像やモチーフを目にすることができます。
例えば、手水舎ではウサギの石像が置かれているだけでなく、ウサギの口から水が流れていますし、境内の奥に行くと撫でウサギも置かれていて、ウサギの体をなでてあげると無病息災の御利益があると言われています。
その他にも、住吉大社ではウサギのおみくじやお守りなども販売されているので、足を運んだ際にはぜひチェックしたいものです。
ウサギが祀られているお寺などでは、安産祈願とか子授かり祈願、またツキを呼ぶための祈願などが一般的です。
しかし住吉大社は奉られている神様が複数いるため、ご利益の種類も豊富という特徴があります。
ウサギが好きな人にとっては、自分の御利益も授かることができて、境内では可愛いウサギを楽しむことができ、まさに一石二鳥ではないでしょうか。
住吉神社(兵庫県・魚住町)
兵庫県魚住町にあるこのお宮は、西暦464年の初卯日に創建されました。
ここでは海や航海の神様が祀られていることで知られていますが、境内の立地条件を考えると一目瞭然です。
お宮の前方には広大な海が広がり、海岸から鳥居を通過して参拝するのが表参道とされているのです。
ここではウサギが神の遣いとして祀られていますが、おそらく創建されたのが卯日ということで、ウサギと深い縁があるという事だと考えられています。
このお宮の祭神である神功皇后は、住吉大神の子供を出産しました。
その子供が成長して八幡大神となったことから、子授かりや安産、育児の御利益がある神様となったのです。
本住吉神社(兵庫県神戸市)
兵庫県神戸市にあるこのお宮は、シンプルなたたずまいが神秘的な雰囲気を持っています。
入り口には鳥居が建てられていますが、華やかな朱色ではなく、石造りのままという点が、ここの大きな特徴の一つとなっています。
本住吉神社は大阪にある住吉大社と大きな関係があるお宮の一つですが、他の住吉系社と変わることなく、ここでもウサギが神の遣いとして祀られています。
住吉大社などでは、境内のいたるところにウサギの石像やモチーフを見ることができますが、このお宮においてはそうした石造などはありません。
しかし、細かいところにウサギと深い縁を持つことを示す名残がたくさんあるので、もしもこのお宮へ足を運んだ際には、そうした細かい部分に注目してみてください。
例えば、鳥居の両わきには塀が建てられていますが、この塀に使われている瓦には、ウサギの石像が置かれています。
注意してみなければ見落としてしまいそうなところですが、目立たない部分にもウサギをモチーフとしていることからも、ここがウサギに深い関係があったことが見て取れるでしょう。
他の住吉大社の分社と比べると、このお宮はそれほどウサギを前面に押し出している雰囲気はありません。
しかし、他の住吉分社も合わせて巡り歩きをしてみると、分社ごとに異なる方法や手法でウサギを祀っていることが分かります。
興味深い部分ではないでしょうか。
白兎神社(鳥取県鳥取市)
全国各地にはたくさんのウサギ神社やウサギ寺がありますが、その中には因幡の白兎という神話に基づいてウサギを祀っている所が少なくありません。
その因幡の白兎の神話の舞台となったのが、このお宮がある鳥取県です。
鳥取県は、日本書紀や古事記など古い日本の書物の舞台となっていることで知られていて、このお宮もその中にたびたび登場します。
神との距離が近い場所だからなのでしょうか、県内にはたくさんのパワースポットがあり、ここもその一つとなっています。
この境内は、因幡の白兎の舞台となった白兎海岸の目の前にあります。
白い砂浜が広がる美しいこの海岸は、日本の渚100選にも選ばれるほどで、海岸沿いに石造りの鳥居が建てられていて、階段を上って境内に上がると、美しい海を臨める絶景スポットが広がっています。
このお宮でまずチェックしたいのは、鳥居の道路向かいにある白兎の石像です。
これはウサギだけの石像ではなく、因幡の白兎の記念モニュメントが石造となったもので、地元では縁結びの聖地とかプロポーズのスポットとしても人気があります。
ここを訪れたら、鳥居をくぐる前にまずはこのモニュメントの石像を見ることをおすすめします。
このお宮に奉られているのは縁結びの神様ですが、日本最古の恋愛仲人だった神が祀られていると言われています。
境内にも、因幡の白兎のモニュメントが置かれているなど、このお宮が神話とどれだけ深いかかわりがあるのかを実感できます。
すでに神話を読んだことがある人でも、ここを訪れた後にはもう一度じっくりと読み返したくなるはずです。
まとめ
日本にはたくさんのお宮や寺がありますが、その中にはウサギとゆかりのあるものもたくさんあります。
ウサギと縁があるものはかウサギ寺などと呼ばれることが多いのですが、ウサギを神として祀っている所もあれば、ウサギを神の遣いとして祀っている所もあります。
また、生きているウサギを飼っていたり、参拝客が触れ合える場所を設けている所などもあり、多種多様です。
ウサギ好きにとってはぜひ時間をとって足を運びたい所ばかりですし、中にはパワースポットとして人気が高い所もあるので、要チェックです。