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ネザーランドドワーフの基礎知識!性格・体重・寿命などご紹介!

ネザーランドドワーフの基礎知識!性格・体重・寿命などご紹介!

うさぎの中でも、特に小さく愛らしいフォルムで人気を集めているのが「ネザーランドドワーフ」という種類のうさぎです。

地名を指すネザーランドと言う単語に加え、「小人」というような意味を指すドワーフが名前にある通り、成長しても30cmほど、体重も1kg前後しかない小柄で愛らしいうさぎです。

そんなネザーランドドワーフですが、どのような性格でどんな毛色の子がいて、どれくらい生きることができるのか基礎知識をまとめてみました。

飼おうかどうか悩んでいる人や、ネザーラドドワーフについて知りたいという方はぜひ参考にしてください。

ネザーランドドワーフの種類と特徴

ネザーランドドワーフは、オランダで品種改良によって生まれたうさぎで、そこから分岐する種類は現在ありません。

うさぎの平均から見ても小柄な種類となっており、まんまるな外観をしているのが特徴的です。

また、うさぎと言えば「長い耳」を連想する人も少なくありませんが、ネザーランドドワーフはその耳が短いのも特徴の一つです。

とは言え、顔が平均して長めのうさぎより丸まった顔をしているため他のうさぎと比較して「耳が短い」という印象はあまり受けません。

ただ、まるっとした顔にしっくりくる愛らしい耳のサイズになっているのは間違いがなく、そのかわいらしさが人気の秘訣となっているようです。

顔つきですが、もちろん個体差が出る部分ではありますが、オスの方が丸いシルエットでメスの方が三角形のようなシルエットになっているのが特徴です。

まるっとした顔かスリムに見える顔のどちらが好みか、事前にチェックしてからショップで探してみるのもいいかもしれません。

ネザーランドドワーフの色は数十種類!

日本で飼育される一般的なうさぎの1種でもあるので、ネザーランドドワーフは個体数が多くそのぶん毛色も豊富に分かれているのが特徴です。

まず単色の毛で身体が覆われている「セルフグループ」と呼ばれる毛色パターンですが、毛色はブラックやホワイト、チョコレート、ライラック、ブルーなどに分かれます。ライラックは灰色や薄い青色に近いカラーです。

ホワイトはさらに瞳の色で種類が分けられ、青い色の瞳をしたブルーアイドホワイト、赤い瞳をしたルビーアイドホワイト、それ以外の瞳のカラーをしたホワイトの3種があります。

この中だとブルーアイドホワイトがなかなか見られない希少種のため高価な価格帯で販売されることがあります。

次に、「シェイデッドグループ」と呼ばれる毛色パターンですが、これは体全体がホワイトやチョコレートなど薄い色で覆われ、鼻や耳、脚の先だけが濃いカラーになっているパターンです。

シャム猫と同じような毛色パターンです。

色の濃淡は個体による差が大きく、身体全体の毛が濃く鼻先などの色と差異があまり見られずに大人へ成長してからシェイデッドだったことに気付くということも珍しくありません。

次に、単色であるセルフグループと比べよく見ると三色の毛色に分かれている「アグティグループ」という毛色パターンです。

「チンチラ」と呼ばれる全体的に灰色がかった毛色のうさぎや「チェスナット」と呼ばれる栗毛色の毛色パターンなどがあります。

グラデーションに見える子もいればまだらな毛色模様に見える子など、個体の毛の生え方によって差異が出るのが特徴です。

次に、濃い毛色と薄い毛色の2パターンで構成された「タングループ」と呼ばれる毛色パターンです。

目や顎、お腹の周りでカラーが分かれている子が多く、ホワイトカラーがベースになっている子が多くいます。

中には、ブラウンとブラックのツートンカラーである「ブラックオター」、濃いブラウンと薄いブラウンのツートンカラーである「チョコレートオター」など、ホワイトをベースにしないカラーパターンを持つ子もいます。

珍しい毛色パターンとされていましたが、人気が出たため近年はショップなどで頻繁に見ることができます。

最後に、ネザーランドドワーフだけで見ることができるとされている「AOV」と呼ばれる毛色パターンで、簡単に言うと上記で挙げた毛色パターンとは異なる「その他グループ」です。

ネザーランドドワーフの中でも一般的なカラーである「オレンジ」や「フォーン」などがこの毛色にあたります。

ネザーランドドワーフの値段はいくら?

ネザーランドドワーフの値段は血統やカラーなどで大きく変わりますが、カラーに特にこだわりがなく血統も雑種でかまわないという場合は生体価格1万~3万円ほどで購入することができます。

ただ、雑種の場合ネザーランドドワーフ以外の遺伝子が入っている可能性が高く、体格も平均を超え大きく育つ可能性があります。

大きいうさぎが飼えないというような事情がある場合は純血種の子を購入することをおすすめします。

また犬や猫同様、生まれてからどれくらい経過しているかでも価格は変動します。

生まれて間もないうさぎから高く、日が経過しているにつれ安価になっていく傾向があります。

特に生後6か月を過ぎたうさぎはそこで大人になるので、体格などの成長が止まる子が多くいます。

「どれくらい大きくなるか分からないのは飼育環境的に心配」というような方は、生後6か月を過ぎた大人の状態のうさぎをお迎えするといいかもしれません。

純血種の場合、価格は5万円~8万円ほどが一般的です。

純血種の子が欲しく、そう伝えているにも関わらずショップで5万以下のネザーランドドワーフを勧められた場合は混血の可能性が高いので注意しましょう。

純血の場合は血統書が用意されていることが多くありますので、血統書があるかどうか確認したりブリーダーへ問い合わせたりするのが純血かどうか確かめるためのおすすめの手段です。

そのほか、ケージなどうさぎを飼育するための初期費用などがトータルで1万円~程度のため、生体価格にもよりますが安くて2万円程度で飼育を始められるのがネザーランドドワーフとなっています。

ネザーランドドワーフの性格はそれぞれ

ネザーランドドワーフはペット用に品種改良されてきただけあり、一般的に人懐っこい子が多い種類のうさぎです。

縄張り意識に関しては個体差が出てしまうので、一匹だけ飼うのに向いている子、多頭飼いができる子などは飼育してみないと判別がつきません。

また、中には人にもあまり懐かない独立心の高い個体もいます。

ほかの種類のうさぎのように、「こんな子です」と紹介できないのがネザーランドドワーフの特徴ですので、購入した子としっかり向き合いどのような性格をしているのか、飼い主自身が判断してあげてください。

ネザーランドドワーフの体重やサイズは?

かなり小さな体格をしているのがネザーランドドワーフの特徴です。成長しきっても体長は平均26センチほどで、体重は1キロ程度が平均体重です。

ネザーランドドワーフと同じくらい人気が高いロップイヤーの最小種でも平均体重1.5キログラムですので、うさぎの中でもかなり小柄な種類と言えます。

小柄なため、人間が扱うには丈夫な身体ではないというのもネザーランドドワーフの大きな特徴となっています。

丁寧に抱っこをしないとそれだけで骨折や脱臼を起こしてしまうということも珍しくない上、この骨折などが原因でストレスが溜まり死因になってしまうこともあります。

扱いには十分に注意しましょう。

ネザーランドドワーフの寿命はどのくらい?

ネザーランドドワーフの寿命は、平均して6~7年ほどと言われています。

5歳の頃から老化が始まり、10歳を超える子は珍しいと言われています。先天的な理由で短命になってしまう子もいますが、少しでも長生きさせるために、清潔でストレスのたまらない空間作りを心がけてあげるようにしましょう。

定期的な健康診断も長生きに必要なものとされています。

特にうさぎは身体も小さく、ごく少量の食事でも体調に影響を及ぼしてしまうので、あげたご飯やおやつなどきちんと記録を残して不調が起きた際にすぐ原因を調査できる飼育環境を作ってあげるのが大切です。

また、ネザーランドドワーフはうさぎの中でも毛の量が多く、毛玉症という病気にかかりやすいと言われています。

猫は自身を毛づくろいしたあと胃に溜まった毛玉を吐き出すことができますが、うさぎはそれができず毛を胃腸に溜めてしまいます。

それが原因で起きる食欲不振などを指す病気で、放っておくと栄養失調を引き起こし死んでしまうケースもあります。

特に子うさぎのうちは消化器官や内臓が発達しきっていないので、食欲減退や食欲不振の傾向が見られたらよく注意してあげてください。

毛玉症を防ぐコツはこまめなブラッシングです。

無理にブラッシングをするとストレスに感じてしまううさぎもいるので、小さいうちからブラッシングに慣らすことも重要になってきます。

ネザーランドドワーフは春と秋に大きな換毛期を迎えますので、その時期は特に気を付けてブラッシングをしてあげましょう。

そのほかにも、繊細なうさぎですのでかかりやすい病気などが多くあります。

たまの食欲減退や小さな湿疹など、人から見たら些細な変化でも、身体の小さなネザーランドドワーフからしたら大きな変調として健康を脅かしているということも十分にありえます。

毎日しっかりと観察し、違和感を覚えたらすぐにかかりつけの獣医に相談するようにしてください。

まとめ

以上がネザーランドドワーフの紹介になります。

うさぎの中でも小柄でかわいらしいフォルムをしているほか、毛色が豊富で性格も様々なためまさに「オンリーワン」と言える子が多く、お迎えした子に対しより深い愛情をもって接することができる種類と言えるのではないでしょうか。

日本では人気も高く血統を気にしなければ安価な価格でショップから購入することもできるため、うさぎを初めて飼う人にもおすすめできる種類のうさぎとなっています。(2019年現在)