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ライオンラビットの性格は?大きさは種類で違う?特徴はもふもふな毛!

ライオンラビットの性格は?大きさは種類で違う?特徴はもふもふな毛!

絵本やアニメに登場するような、まるでぬいぐるみみたいな毛むくじゃらのうさぎ、それが「ライオンラビット」です。

ただ、一言に「毛むくじゃら」と言っても個体差によってその度合いは変わり、名前の通りライオンのたてがみのような凛々しさを持っている子から目まで隠れるほどの毛に覆われた子など様々です。

そんな特徴的な外見を持つライオンラビットの性格や価格、魅力について今回は紹介していきます。

ライオンラビットの種類と特徴

ライオンラビットは、ベルギーが原産のうさぎです。比較的最近誕生したばかりのため、日本ではまだ認知度や人気は高くありません。

最大の特徴はなんと言っても、ライオンラビットという名前の由来にもなったライオンのたてがみを連想させる顔周りを覆う毛です。

顔周り以外の毛は比較的短毛の子が多いのも特徴的です。

毛質には個体差があり、細くふわふわした毛の子から固くごわついた毛の子まで様々です。

毛質により毛の立ち方や長さが変わってくるため、外見に個体差が出てくるのもライオンラビットの特徴です。

またもう一つの特徴に、「耳が短い」というものがあります。

うさぎと言えば長い耳ですが、ライオンラビットは耳が短く、顔周りの毛に覆われるとますます短く見えるような子もいます。

一風変わった外見の子が飼いたいという方におすすめできる種類のうさぎとなっています。

ライオンラビットの種類ですが、外見の特徴によって分類されることがあります。

ライオンラビットの中でも耳が垂れている種類のものは「ライオンロップ」、平均より小柄な種類は「ライオンドワーフ」と呼ばれ分類されますが、基本的な性格や飼い方はライオンラビットと変わりません。

また、うさぎの中でも運動量が多いというのがライオンラビットの特徴に挙げられます。

定期的にケージから外に出して目の届く範囲で遊ばせるようにしてください。

そのほか、ライオンラビットを飼う場合被毛が長いことがあるため日頃からのブラッシングが体調管理の観点からも必要とされています。

細かなケアがあまり得意でないという方には向いていないうさぎですが、日頃からうさぎとスキンシップを取りたい、うさぎのためになんでもしてあげたいと思っている方には特にお迎えして欲しいうさぎです。

ライオンラビットの色は何種類?

まだ誕生から歴史が浅いため、ライオンラビット特有の毛色などは見られず、ほかのうさぎと同じような毛色、毛のパターンとなっています。

体全部がホワイトやブラック、チョコレートカラーなどの単色の毛に覆われている「セルフ」グループ、鼻先や耳、脚の先が異なった色をしている「シェイディッド」グループ、お腹にかけグラデーションになっていたり差し色を持っている「タン」グループ、その他にもぶちを持っているパターンなど様々な毛色パターンが見られます。

毛色については、他のうさぎ同様チョコレートカラーやホワイト、グレーがかったブルーカラーの子などが多く見られます。

ライオンラビットという名前から、ライオン同様のブラウンカラーやオレンジカラーを飼いたいという人も珍しくありません。

それでもまだ人気の毛色などは確立されていませんので、毛色による価格のばらつきもみられないのが特徴です。

ショップを覗いたときに気に入った子がいればお迎えする、という気軽さで選んであげてください。

ライオンラビットの値段はいくら?

日本ではまだ流通している全体数が少ないため、2~3万円で販売されていることが多いです。

耳の長さ、顔周りの飾り毛の毛質などで値段が異なりますので、そこまでライオンラビットとしての特徴にこだわらないという場合はもう少し安めの生体価格でお求めできるかもしれません。

またこれはどの動物にも共通する価格設定ですが、ライオンラビットも子どものうちは高く大人になるにつれ値段が下げられる傾向があります。

うさぎは生後6か月で大人になると判断されるので、その月齢を境に値段も変動することが多くあります。

そのほか、血統書付きの純血種の場合価格も高価になる傾向がありますが、生体価格以外の初期費用含め5万円前後で飼育を始められるのがライオンラビットと思っていて問題ないでしょう。

平均的な初期費用で飼育が始められるので、初心者の方にもおすすめできるうさぎです。

ライオンラビットの性格はそれぞれ

前述のとおり、ライオンラビットは最近誕生した種類のため「ライオンラビットであればこのような性格」というのがまだ確立されていません。

ペット用に品種改良された歴史を持つので、「人懐こい」というのは共通して言えそうです。

縄張り意識が強いかどうかも個体差によるので、多頭飼いを検討している方の場合はショップの人にどのような性格をしたうさぎか確認してからお迎えするようにしてください。

そのほか、抱っこが好きな子、苦手な子、やんちゃな子、大人しい子など性格は様々です。

賢い子であれば名前を覚えさせたり芸を覚えさせたりできる子もいますので、「こういう子がいい」という希望があれば事前にショップに相談するといいでしょう。

もし性格にこだわりがないという場合、お迎えしてお世話をする中でどんな子なのか自身で判断し可愛がってあげてください。

ライオンラビットの大きさや体重は?

平均的な大きさは約30センチメートルほどと言われています。

体重は2~3キログラムほどが平均ですが、毛量によって変動します。また体重が1キロほどだと、小柄な「ライオンドワーフ」に分類されます。

特に毛が多い子の場合、換毛期ごとに体重が大きく変動する可能性があります。

病気による体重の減少を見落とさないよう、食事量と体重のチェックは日頃から細かく管理してあげてください。

ケージが広くなると、管理しないといけない縄張りが増えるということになるので、特に縄張り意識が強い子にとってはストレスを与えかねません。

お迎えする子の身体のサイズに合ったケージを選んであげるようにしましょう。

子うさぎのうちに迎えたので大人になるとどれくらいのサイズになるか分からないという場合、ショップに訊けば親のサイズなどを教えてくれることがあります。

その親のサイズを参考に、大人になったときのサイズを想定してケージを選んであげてください。

ライオンラビットの寿命はどのくらい?

多くのうさぎと同様、5~8年がライオンラビットの寿命です。生育環境などによって8年以上長生きする個体もいると言われていますが、基本的に4~5歳で老化が始まり6歳以上生きたら長寿ととらえましょう。

またライオンラビットの特徴として「気温差に特に弱い」というものがあります。自身で体温管理をするのが難しく、住環境の気温差に体調が大きく左右されてしまう種として飼育に関する注意が呼び掛けられています。

可能であればエアコンを付けたまま部屋の気温を適正温度の25度で一定に保ってあげてください。

それが難しい場合、暑い日はケージの中にタオルに巻いた保冷剤を入れたり寒い日はカイロやヒーターを入れてあげライオンラビットにとって適切な気温を保てるよう工夫しましょう。

ケージを置く場所も、直射日光が当たる場所は避け風通しのいい場所を確保してあげるようにしてください。

食生活など、ライオンラビットだから与えないといけない食物などは特にありません。新鮮な牧草と栄養を補助するためのペレットをメインに与えつつ、その子の健康状態や食事に合わせ栄養を補助できるような野菜や果物をたまにおやつにあげて栄養管理をしてあげてください。

おやつとして一つの野菜を食べ続けたりすると栄養が偏り体調不良の原因となってしまうことがありますので、おやつにあげる野菜は栄養バランスを考えバラツキをもたせるのがポイントです。

またライオンラビットの場合、長い飾り毛のせいで「毛玉症」の病気を発症してしまうリスクがほかのうさぎよりも多いと言われています。

毛玉症とは自分の毛を胃腸に溜めこみ消化不良や食欲減退を引き起こしてしまう病気で、この食欲減退を放っておくと栄養失調になり死に至ってしまうことがあります。

うさぎは猫のように溜め込んだ毛玉を吐くことができないので、そもそも口にしないようにする環境作りが重要な予防になります。週に2~3度の丁寧なブラッシングとケージのこまめな掃除を心がけましょう。

春と秋に訪れる換毛期は特にブラッシングに気を付けてあげてください。

そのほか、多くのうさぎが気を付けないといけない病気に「ソアホック」という皮膚病があります。

脚などが床に擦れ炎症を起こしてしまう現象で、ライオンラビットの場合顔周りの飾り気以外短毛であることが多く、このソアホックを発症してしまう子は珍しくありません。

擦れから来る炎症を放置してしまった場合、痛みやかゆみでうさぎにストレスが溜まり食欲不振を引き起こしてしまいますので、赤みや擦れが見られた段階でかかりつけの獣医に相談し薬などをもらうようにしましょう。

まとめ

以上がライオンラビットの紹介になります。まだ歴史が浅いうさぎのためショップで見かけることがあまりありませんが、特徴的な毛を持った魅力あふれる子ですので、見かけた際はぜひチェックしてあげてください。

性格も毛色も毛量も「これ」といった傾向がなく、一匹一匹個性あふれた子であるのが特徴です。

気温差に弱いなど日頃の管理が重要になってくる点も含め、お世話していくうちに「オンリーワン」の子に感じられ、結果として愛情深く接しているという飼い主も多いのではないでしょうか?

運動量を多く必要とするほか、被毛の多さからこまめなブラッシングが必要になるうさぎですので、スキンシップをまめに取りたいと思っている人におすすめなうさぎです。

縄張り意識などは個体差が出てしまうので、多頭飼いを検討している人はショップでその子の性格を確認してからお迎えするようにしましょう。