うさぎは生き物なので、毎日生きるためには食事やおやつなどの食費がかかりますし、病気になれば医者にも連れて行かなければいけません。
これから飼いたいなと考えている人にとっては、どんなアイテムにどのぐらいの費用がかかるのかを知っておくことは、とても大切なことです。
ここでは、ウサギの飼育にいくらぐらいの費用がかかるのかをアイテムごとに検証してみました。
気になる食費はどのぐらい?
自然の中で生活しているウサギたちの主食は、牧草です。
牧場で生活している人ならウサギの食費は庭の牧草を少し切ってくれば良いだけなので無料にできるかもしれませんが、一般の人にとってはなかなかそういうわけにはいきません。
それに、牧草なら何でもOKというわけではありませんし、兎種によって好みの草の種類が変わるため、その兎種に合わせたフードを準備してあげることが必要です。
うさぎの食事は、ペットショップなどで販売されている専用のフードを与えても良いですし、私たちがスーパーで購入できるような食材も食べることができます。
スーパーで買える食材には、リンゴやニンジン、そして水菜などが良く知られていますが、特定の食材ばかりを与えてしまうと栄養管理が上手くできません。
そのため、私達も食べる食材を与えるのは、おやつのような位置づけとして、普段の食事はラビットフードを活用するのがおすすめです。
与えるフードの目安ですが、朝と夜の1日2回程度、そして与える量は体重の3%程度となります。
体重が少ない兎種なら、必要となるフードの量もごくわずかとなります。
牧草が大好きなうさぎは、野菜なら何でも食べられるというイメージがありませんか?
しかし実際には、食べても良い野菜よりもNGな野菜の方がたくさんあります。
例えば、辛さのある香辛料系や大根などは一切NGですし、玉ねぎなどのネギ類も与えてはいけません。
その他にも、ジャガイモは皮も芽もNGだったり、アボガドなどもダメです。
キャベツとかレタス、トマト、キュウリなどの野菜は少しだけなら与えてもOKですが、水分が多い野菜だと食べた後にお腹を壊してしまうリスクがあります。
そのため、あげすぎには気を付けてください。
刺激が強いものもアウトです。
コーヒーやチョコレートなどは、ウサギだけではなく他のペットにもNGな食材ですが、ウサギも例外ではないので注意しましょう。
また、基本的に加工されているものは与えてはいけません。
例えばパンとかパスタとか、クッキーなどがあります。
おやつにはスーパーで購入できる食材を使って節約するとしても、普段の食事はやはりペットショップのフードが良いでしょう。
フードはブランドやサイズなどによって価格は多種多様ですが、目安としては牧草系のフードで毎月2000円程度となります。
もしも飼っているウサギにピッタリのフードを見つけたら、それをいかにリーズナブルな料金で購入するかという工夫も大切です。
例えば、大きめの袋で購入して1日当たりの単価を低く抑えるとか、ネットショップを利用するなど、ショップによって同じブランドの同じフードでも販売価格は異なるので、上手にリーズナブルに購入したいものです。
かかると高くなりやすいのが医療費
うさぎは私達と同じ言葉を話すわけではないため、体調が悪くても見つけにくいものです。
そのため、ウサギを飼う際には医療費も予算に入れておくことが必要です。
まず、ウサギも犬や猫と同じように、年に1度ぐらいは健康診断を受けるようにしましょう。
どこか悪いところがあれば、この健康診断で早期発見ができますし、適切な治療を始めることができます。
ペットの医療費は、もちろん私たちが使っている健康保険を使うことはできないため、全額が自己負担となります。
そのため、具体的にどのぐらいかかるのか不安になってしまう人は多いものです。
クリニックによって健康診断の料金は異なりますが、目安としては1回あたり2,000円~3,000円程度となります。
子供のウサギを迎えたら、男の子なら去勢手術、女の子なら避妊手術を受けることも検討しましょう。
かかる料金は、こちらのクリニックやその子の状態などによって異なりますが、男の子の去勢手術だと2万円~3万円程度、女の子の避妊手術だと3万円~7万円程度が目安となります。
一般的には女の子の方がかかる手術代は高くなります。
さらに、ウサギも生活環境や年齢などによって健康が大きく影響を受けます。
体調を崩したり病気にかかったりしたら、やはり病院に行って診てもらわなければならないでしょう。
病気の診断をする上で、血液検査や尿検査を行うこともあるため、一度の診療でどのぐらいの医療費が発生するのかはケースバイケースですし、その子によっても大きく異なります。
こうした医療費には、健康診断など定期的にかかるものもあれば、去勢手術や避妊術などあらかじめかかることが分かっているもの、そして後から予期せぬ出費となるものもあります。
その点は、あらかじめ理解しておきましょう。
うさぎは、いつどんなタイミングで病気になるか分かりませんし、金欠だから病院に連れて行けないというのでは可哀想です。
そうならないためには、普段から万が一の時の医療費を積立ておくなど、工夫すると良いでしょう。
子供の頃には元気なのでそれほど医療費はかからなくても、年齢を重ねることであちこち不自由が出てくる子はたくさんいます。
それは、人間でも同じことでしょう。
急にまとまった出費になるとツライなら、ウサギを迎えた時から毎月少しずつ積み立てをしておけば安心ではないでしょうか。
そのほかにこんな費用が掛かります
その他にも、うさぎを飼うと、毎日の生活のいろいろな所に費用がかかります。
例えば、ウサギを迎えたら最初に必要となるのが、ケージです。
これは割とまとまった金額になることが多く、大きさや形、機能などによって価格は異なるものの、1万円程度かかると見ておくと安心でしょう。
次に、トイレに関するアイテムがあります。
ウサギはマーキングをする習性があるため、犬のようにトイレトレーニングができるわけではありません。
どちらかと言えば猫のように、トイレの場所を決めておき、そこを定位置としてもらうのが一般的です。
そのためには、トイレの購入にコストがかかりますし、ランニングコストとしてはトイレ用の砂も必要となります。
ウサギ向けのトイレにはいろいろな大きさや形などがあり、その子にとって使いやすいタイプとそうでないタイプとがあるでしょう。
そのため、もしかしたら何回か買い替えが必要になることがあるかもしれません。
購入の費用そのものは決して高くはなく、1000円~2000円ぐらいとなりますし、トイレの砂も1000円ぐらいで購入可能です。
ケージを購入する時にトイレがついていることもあるので、その辺もチェックすると良いでしょう。
毎日の食事を入れる給餌ボウルも必要です。
ウサギは体が小さいため、それほど大きなサイズのものは必要ありませんが、給餌ボウルにはプラスチック製や金属製、陶器製などいろいろな素材があり、その子によって好みもあります。
そのため、いくつか使ってみて相性が良いものに決める、という選び方が良いかもしれません。
商品によってコストは異なりますが、1000円程度でも素敵な給餌ボウルを見つけることができます。
また、その子によってどんなタイプのフードを食べるかによって、必要な給餌ボウルのサイズや数が異なる点も忘れてはいけません。
例えば、ペレットのみの子なら、ペレットを入れて食べやすいものを選べば良いですし、ペレットと牧草を両方食べる子なら、別々の給餌ボウルを準備したほうが良いでしょう。
水を飲むボウルも必要です。
こちらも、素材やサイズなどによって価格は異なりますが、大体1000円ぐらいで購入できます。
給餌ボウルとお揃いにしても良いですし、水を入れるボウルはひっくり返し防止対策がついているものもあるので、そうしたアイデア商品を選んでもOKです。
ウサギの飼育にかかるコストはまだあります。
体のお手入れにかかるアイテムだと、爪切りとかブラシ、ボディシャンプーなどがあります。
これらもコスト的にはそれほど高いということはなく、どれでも500円~1,000円程度で購入できます。
しかも、爪切りやブラシなどは一度購入しておけば長く使えるので、ランニングコストは必要ありません。
ただし、商品によって使いやすいかどうか、大きさが本人に合っているかどうかなどの点は異なります。
そのため、購入前には同じ兎種を飼っているオーナーから口コミで高評価されている商品を見つけるなど、事前のリサーチが必要となります。
シーズンごとの対策アイテムも必要です。
例えば、冬には床の辺りは冷えやすくなるので、うさぎ用のヒーターを購入したほうが良いかもしれません。
その場合、大体3,000円~4,000円程度のコストがかかるでしょう。
一方、夏にはウサギの熱中病防止対策として、ひんやり気持ちよい涼めるスポットを準備してあげることが必要です。
例えば陶器のシートを使ったり、トンネルを陶器製にするなど、ウサギが気軽に涼める場所を確保してあげましょう。
ウサギと一緒にお出かけしたり病院に行くときなどには、キャリーケースも必要となります。
商品によっては1万円超もありますが、3,000円程度でもかなり優秀なケースを購入できるので、ぜひチェックしてください。
まとめ
うさぎを飼うためには、食費や給餌に必要なアイテムを始め、医療費や衛生面を管理するためのコストなどがかかります。
その中でも医療費は予期せずまとまった金額がかかることがあるため、普段から積立などをして万一に備えるなどの対策が必要です。
ウサギが病気になったけれど金欠だから病院に行けないというのでは、可哀想です。
そうならないように、飼う目にあらかじめ対策を講じておきましょう。
(2019年現在)